フットサルに必要な道具とウェアの選び方

まずは「道具選び」からフットサルを始めよう

フットサルを始めるときに、誰もが気になるのが「何をそろえればいいの?」という疑問。
特別な道具や高価な用具は必要ありません。
ただし、正しい道具選びは“楽しさ”と“安全性”を大きく左右します。

この章では、初心者がまずそろえるべき基本アイテムと、選び方のポイントを詳しく解説します。
北信越のように季節や気候の変化がある地域でも、快適にプレーできる工夫も紹介します。

フットサルシューズ ─ もっとも大事な「相棒」

屋内用(IN:Indoor)と屋外用(TF:Turf)の違い

フットサルシューズには主に2種類あります。

タイプ特徴使用場所
IN(インドア)フラットなゴム底で滑りにくい体育館など屋内コート
TF(ターフ)小さな突起がありグリップ力が高い屋外人工芝コート

体育館でプレーする機会が多い初心者は「INタイプ」がおすすめ。
北信越のように冬季は屋内施設が中心なので、まずはINタイプから始めましょう。

サイズ選びのコツ

  • 指1本分の余裕(約5〜7mm)を持たせる
  • 履いた状態でつま先を軽く当て、かかとを固定する感覚が理想
  • 試着時には必ずフットサル用ソックスを履く

シューズは“フィット感”が命です。
緩すぎるとキックが安定せず、きつすぎると足が痛くなります。
最初の1足は、店員さんに相談しながら選ぶのが確実です。

人気ブランド例

  • asics(アシックス):日本人の足型に合うフィット感
  • MIZUNO(ミズノ):軽量で安定したグリップ性能
  • adidas(アディダス):デザイン性と反発力のバランスが良い
  • PUMA(プーマ):ソールが柔らかく履き心地重視
  • Desporte(デスポルチ):フットサル専用ブランドでプロにも人気

デザインよりも「滑らない」「疲れにくい」を重視しましょう。

フットサルボール ─ 手になじむ“小さな仲間”

サイズと特徴

フットサルボールは「4号球(リバウンド低め)」が標準。
通常のサッカーボール(5号)より一回り小さく、内部の空気圧が低いため弾みにくいのが特徴です。

この特性により、ボールが足もとに吸いつくように感じられ、細かいタッチやパス練習に最適。
初心者でも“蹴る感覚”をつかみやすくなっています。

素材の選び方

  • 人工皮革製(PU):公式試合や屋内向け、コントロールしやすい
  • PVC製:安価で耐久性が高く、練習用におすすめ

価格は3,000〜6,000円程度。
初心者は「JFA検定球」マーク付きのものを選ぶと安心です。

ウェア ─ 動きやすさと吸汗性がポイント

基本セット

  • フットサルウェア上(半袖 or 長袖)
  • パンツ(膝上丈が主流)
  • ソックス(すね当てを覆える長さ)
  • アンダーウェア(冬場は長袖・タイツタイプ)

スポーツ用の速乾素材を選ぶことで、汗をかいても快適。
「サッカー用ウェアでも代用可能」ですが、フットサルブランドは動きやすさを重視して設計されています。

カラーとデザイン

統一感が出るとチームの士気も上がります。
個人参加の場合は、明るい色で相手と被りにくいウェアを選ぶとよいでしょう。

ソックスとすね当て(レガース) ─ 安全第一!

すね当て(レガース)

相手のキックが当たることもあるため、すね当ては全員着用義務です。
プラスチック製・軽量タイプが主流で、ソックスの中に入れて使います。

おすすめポイント:

  • 小さめで動きを妨げないタイプを選ぶ
  • 固定バンド付き or スリップイン型が便利

すね当てを着けることで、ケガのリスクが大幅に減ります。

ソックス

ロングソックスでレガースをしっかり覆うことがルール。
吸汗速乾・伸縮性のある素材を選びましょう。
冬場の体育館では厚手タイプ、夏場は薄手タイプが快適です。

ゴレイロ(GK)専用アイテム

ゴレイログローブ

フットサル用グローブはサッカー用よりも薄手でグリップ重視
キャッチよりも「弾き出す」プレーに適した構造です。

また、指先の感覚を保つため、指ぬきタイプも人気。
屋内の衝撃から手を守るため、手首固定タイプを選ぶのがコツです。

ロングスリーブ・パッド入りウェア

GKは転倒が多いため、肘・膝パッド付きウェアを推奨。
デザイン性と安全性を両立したブランドも多く、初心者でも安心してプレーできます。

バッグ・小物類も忘れずに

  • シューズケース:靴の通気性を保ち、においを防ぐ
  • ボールバッグ:4号球専用サイズを選ぶ
  • タオル・飲み物:熱中症対策に必須
  • フットサル用ピステ(防寒着):北信越の冬に最適

屋内とはいえ、冬季は移動中が冷えるので、防風・撥水タイプのピステを1枚持っておくと便利です。

女性プレーヤーのウェア選びポイント

女性も気軽に楽しめるのがフットサルの魅力。
最近は女性向けブランドも増えています。

  • ウェアはやや細身・軽量タイプで動きやすい
  • レギンスとショートパンツを重ねるとおしゃれ&安心
  • 髪はヘアバンドやキャップでまとめると安全

「かわいい+機能的」なウェアが増えており、SNSでも人気が高まっています。

初心者がそろえるべき最低限のアイテム一覧

カテゴリ必須度ポイント
シューズ★★★★★フィット感重視(INタイプ)
ボール★★★★☆4号・低バウンドタイプ
ウェア上下★★★★☆吸汗速乾・動きやすい素材
ソックス+すね当て★★★★★ケガ防止・安全第一
飲料・タオル★★★★☆体調管理に必須
ピステ(冬用)★★★☆☆北信越の寒さ対策に◎

これさえそろえば、どんな施設でもすぐにプレー可能です。

コスパ重視派におすすめ!初心者セットの選び方

最近はスポーツショップや通販サイトで「フットサルスターターセット」が人気。
ウェア上下+ソックス+ボールがセットで、5,000円〜8,000円程度。

シューズだけは自分の足に合うものを別途購入すると良いでしょう。
また、ネット通販ではレビューを確認しながら選ぶのがおすすめです。

北信越の気候に合わせた季節別コーディネート

春・秋

  • 通気性重視の半袖+ハーフパンツ
  • 朝晩は冷えるため、軽いウインドブレーカーを持参

  • 吸汗速乾ウェア+メッシュ素材パンツ
  • タオル・飲料を多めに準備し、こまめな水分補給を

  • 長袖アンダー+ピステ上下+ネックウォーマー
  • 体育館でも足元が冷えるため、厚手ソックスを

北信越では季節により温度差が大きいので、**「脱ぎ着できる重ね着」**が基本です。

ルールと同じく、装備も「チームを思う心」

道具やウェアは、自分のためだけでなく、チーム全体の安全とマナーにもつながります。
滑りにくいシューズは相手のケガを防ぎ、統一ユニフォームはチームの絆を深める。
そして何より、「正しく準備する姿勢」がフットサルを楽しむ第一歩です。